ジャズシンガー奥土居美可の綴れおり
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与えれば余る
奪い合えば足りない
与えれば余る

被災地石巻からいらした漁業の三浦さんのことばでした。
全てを失った人は失ってはいなかった。
全てを無くして更に与える。。。

被災地の方から直接お話を伺う機会がありました。

「全てをうしなっても私達の避難所は日本一幸せな避難所」と言っていました。
「???」
「それは皆さんの協力で、物資や設備が充実しているから、とか、いうことだけではなく、
小さな家族や近所だった人達の小さなコミュニティのひとりひとりが
お互いを大切に思って分け与える精神で一緒に暮らしているから」ということでした。

「だから仮設住宅が建ったとしても、そんなとこには行かないで、このまま避難所に住もう、ってみんなで言っている」
と話していました。

「あ~、そうだなぁ~」と思いました。

船は津波が来ては船着き場では耐えられないので、沖へ持ち出して何日か耐えるのだそうです。

そうして三浦さんは急いで船を出し沖へ行きましたが、後ろからたくさんの仲間と船が波に
飲み込まれて行く様子を見たのだそうです。

そうして三浦さんが沖へ出て真っ暗な中を2日間揺られながら過ごしていたら、いろんなものが流れてきたのだそうです
最初は小さいものでした。
棒のような材木、その次に家庭用品、冷蔵庫、大きな柱、車、、、、
余震が何度もあり、2日間津波を恐れて洋上で飲まず食わずで過ごされました。

浜へ帰ったら 何もなかった。
行けども行けども何もなかった。
誰も居なかった。
小学校もなくなっていた。
自分の家を探した。
探しても探しても何もなかった。
一生懸命探していたら山にぶち当たった。


そういう話を聞いた後石巻産の缶詰を「3缶1000円以上で」と売られていて
さば缶を2000円で買っている人が多かったようです。

みんないいね!
by okudoi | 2011-05-20 16:42 | 日常の出来事
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